暴かれる、佐藤の素性!

課長の山ノ内が出て行ったことで、一人ぼっち感感を漂わせている佐藤は、特に何かを話そうとする様子もなく、席に座りなおす…。

佐藤「マスター!ハイボールもう一杯!」

やり切れない様子で注文する…。

 

倉本「おいおい…、あんたの上司大丈夫か?あんな偉そうな顔していながら、娘にはデレデレ、金たかられてんだろ?」

佐藤「いいんですよ、いつもの事ですから…、高校生で可愛いもんだから、嫌われたくないんでしょう…」

倉本「あんた、その内『わしの代わりに学校まで迎えに行ってくれ』なんて言われるぞ(笑)」

佐藤「え”っ!なんで知ってるんですか?」

倉本「行ってんのかよっ!』

リナ「ねぇケヤップぅ、よくそんな人生嫌になんないわねぇ、私だったら絶対無いな!ねえ、ナム」

ナム「はい、ありません♪」

佐藤「サトウだ!…、君たちに僕の苦労なんて分かるモノか…、マスター!お代わり!」

 

コルク「は、はい、大丈夫ですか?」

佐藤「いいんだ、やっと一人になれたんだ、今のうちに飲ませてくれ!」

 

倉本「やっぱり、ウゼェ上司なんだ(笑)、『ペコペコ大変だって』当たってんじゃん(笑)」

リナ「でも上司なんて、どこ行ってもウザイもんでしょう?距離感が近いんじゃないの?ケチャップぅ、あんまりベタベタしない方がいいんじゃない?ねえ、ナム」

ナム「はい、ケチャップ距離感近いです♪」

佐藤「サトウだ!…、君たちに…僕の何が分かるって言うんだ…、僕だって…(悲)」

 

倉本「なぁーに被害者ヅラしてんだよ!僕の苦労?僕の何がわかる?分かりたくねぇーよそんなもん!一人でイジケてろ」

リナ「悲しそうな顔してるけど…なーんか、あんた見てると同情できないんだよねぇ〜、案外、性格ひん曲がってそうだし…、ねえナム」

ナム「はい、ひん曲がってますね♪」

 

佐藤「何なんだよ!君達は…、僕は、僕なりに考えて…」

倉本「もう、ウジウジとうるせーな!どうせお前なんか小さい時から、いじめられっ子で、鬼ごっこしてもお前が鬼になったら終わり!足遅くて誰も捕まえられない。ドッジボールしても最初にぶつけられて、終わりまで外野で見学、ボールを触る事なく終了。野球に誘われても球を拾いに行く係、バットなんて持った事もない。学校に行っても席は一番前のど真ん中、先生が黒板に向かってる時なんか、消しゴムが飛んでくる。唯一、心休まる場所が保健室!体温計の温度を上げる方法を何とかあみ出したお前は、自分の計算にしたがって週三日くらい、半日は保健室で過ごせるスベを身につけ、何とか中学校へ上がる。中学校に上がって、少し喋れる程度の友達に誘われて、部活に入るが一ヶ月後には先輩のパシリに定着!友達は、新しい友達とつるみだし相手にしてくれない。掃除の時間も掃除しているのはお前だけ。何故か女子からは「キモい」と言われ始め『佐藤菌』なるものが流行する。教室での立ち位置は、シャープペンの芯を、あげる係!いつからか定着してしまったがために、常に沢山の芯が筆箱に入っている。もう耐えられなくなったお前が唯一、本気で逆らったのは親!学校へ行かないという抵抗を命がけでしてみた結果、念願の不登校児の仲間入り。その安堵感も長くは続かず将来が不安でしょうがない!数年遅れで何とか夜間高校を卒業するが、仕事につく度に長続きしない「あいつが悪い」「社会が悪い」「世間が悪い」とグズグズぬかす。ようやく三年ほど続いた仕事もリストラ喰らって引き込もる。親戚の叔父さん辺りのコネで何とか今の会社に入って、出世すれば周りが言う事を聞いてくれる!世間から尊敬される!ってありえない希望を持った今のお前がある…。どぉーせ、そんなトコだろ?」

 

佐藤「きっ…!君は超能力者かっっ⁈」

 

リナ「え”っ!当たってんの⁈」

ナム「当たったみたいですね♪」

コルク「…」

 

倉本「マジかよ…?当たってんのかよ…」

佐藤「うう…」

リナ「だとしら…、考え直した方がいいんじゃないかな…、ねえナム」

ナム「はい、考え直した方がいいです♪」

 

佐藤「ぼ…僕だって…、どうしていいか…分からないし、人の事だから簡単に言えるんだ…」

リナ「もう!そう言うのがダメ!ねえナム」

ナム「はい、ダメです♪」

リナ「私も何となく分かってきたけど、あの課長以外の社員からは嫌われてるでしょ?」

佐藤(ドキッ!)

リナ「やーっぱりそうだ、そんなんだったらもっと嫌われちゃうわよ〜、自分を変えないとダメね、ケチャップは!ねえナム」

ナム「はい、ケチャップはダメです♪」

佐藤「さ…、サトウです…」

 

カランカラ〜ン!

 

一瞬の沈黙を破るかのようにドアが開き、息を切らした山ノ内課長が戻ってきた。

 

瞬間、立ち上がった佐藤の体は90度に折れ曲がっていた。

 

佐藤「課長!お帰りなさいませっ」

 

山ノ内「ハアッハアッ…、佐藤くん、2万円貸してくれないか?ももちゃんが4万では足りないと言うんだ!」

佐藤「はい課長!2万円でございます。あっ念のため、3万円お持ちになった方がよろしいかと!」

山ノ内「さすがだ!佐藤くん!では行ってくるよ!」

 

カランカラ〜ン!!

 

リナ「…」

倉本「…」

コルク「…」

ナム「…♪」

 

部下に限らず上司も大変…。

 

カウンターの隅で、含み笑いを浮かべるブっくんが、眺める光景は…そう語っているのであった…。

 

 

 

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